今回は石を描いてみました。

私は小さいころから

石に水が流れる様子を見るのが

好きでした。

なぜ好きなのか

うまく言えませんが、

自分が小さくなって、

石の間を船で冒険しているような

気持ちになっているのだと思います。

 

普段、人にそんなことを

話すことはありませんが、

みんなそれぞれ

好きなものってありますよね。

 

何でか分からないけど好き。

たいしたことではないけど気になる。

そういうことが

アートの原動力だと思います。

思い切ってそれを表して

「好きだー」

「気になるー」

っていう気持ちを

みんなの前で言うことができる!

そしたら意外にも

共感してくれる人がいた。

何だか楽しいですよね。

 

アートを見る時には

技法やうまさだけではなく、

自分の直感で好きかどうかを

気にしてみてくださいね。

さて、自然の素材を使ってアートを作る人は世界に何人かいますが

その中でも、イギリスのアーティスト リチャード・ロング の作品は特に静かで印象的です。

ロングは、石をまっすぐに並べたり、円や線の形にしたりして、

自然の中にそっと美しさを置きます。

飾りや装飾はほとんどなく、

石そのものの形や色だけで表現する。

そのシンプルさと静けさは

見ている人の心にふんわりと入ってきて、

思わず深呼吸したくなるような感覚をもたらしてくれます。

私自身も絵を描くとき、

素朴な美しさを大切にしています。

ただ石を並べて写真を撮ってみるのも楽しいです。

道端で見つけた小さな石や庭の石を少し並べてみるだけでも、

光の角度や並べ方で同じ石が違った表情を見せてくれます。

ちょっと手を動かすだけで、

日常の中に小さな発見や楽しさを取り入れられるのです。

ふとそこにあるものを眺め、

描き、並べて写真におさめる時間は、

心にそっとやすらぎをくれます。

散歩の途中で見つけた石や水たまりに映る石の姿など、

身近な自然の美しさを感じるだけでも、

日常は少し特別になります。

みなさんの好きなものは、それぞれ違うと思います。

でも、目を向けて大切にしてみると、

なんでもない日常も少し楽しい日常に変わるかもしれません。

あなたの好きなものは、今どこにありますか?

 

おすすめの記事